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日本BPM協会、BPM推進フレームワークを改訂

日本BPM協会は、2月17日付で「日本BPM協会が新・推進フレームワークを開発」のニュース・リリースを発表した。同協会は過去に開発したBPM推進フレームワークの改訂を進めていたが、来る「第7回BPMフォーラム2012」のBPM協会特別セッション(A4)で改訂概要を公表する予定だ。 本稿では、その骨子を紹介したい。

BPM推進フレームワークは、BPM活動を推進する企業、および企業を外部からバックアップするIT事業者に向けた「BPMによるビジネスプロセス改革の進め方のガイド」である。フレームワークの初版は、私がリーダーを務める「BPMコモンセンス部会」ワーキンググループが2007年に開発したもので、これまで同協会のBPM関連セミナーの基本教材として活用してきた。しかし、このフレームワークはBPMの真髄を十分反映しているとは言いがたく、「プロセスをどのように開発するか?」というプロセス供給者の側面に力点が置かれ、「プロセスをどのようにマネージし、現場はどのようにBPMを利活用するのか?」というプロセス管理者、利用者の側面が軽薄であったことは否めなかった。その後、BPM概念の導入の真価をについて毎月1回から2回のペースで継続的に討議を重ね、ようやく部会メンバー全員が確信が持てる改訂内容に収束し今日に至っている。初版開発から5年を経過したが、その間、BPMに関する市場の認識やテクノロジーも大きく変化した。先般、本ブログで紹介した”ポールハーモンの「2012年のBPM」の分析”に示された海外動向でも「BPMは”IT活動”ではなく”ビジネス・マネジメント活動”との認識が高まった」とレポートされている。同部会は、まさにこの「BPMは”ビジネス・マネジメント活動”」のキーワードを改訂の柱に据え論議してきたのだった。

BPMを推進する3つの環

新フレームワークは、次のビジネス・プロセス基本原理に基づいている。

  • 日々の仕事の成果はその実行(オペレーション)によって生まれる。
  • この成果を生むために仕事の手順や役割分担、道具の活用範囲などを決めたものがビジネス・プロセスである。
  • ビジネス・プロセスは企業のビジネスモデルを実行する事業戦略に基づいて決めるべきもので、プロセスのオペレーションに対し成果目標を持たなければならない。
  • プロセスのオペレーションは、成果目標の障害を速やかに取り除くコントロール機構があってこそ良い成果を生む。
  • ビジネス・プロセスは事業戦略の観点から見直され、戦略変更が生じても機敏に変更可能なものでなければならない。

ビジネス・プロセス・マネジメント(BPM)は、この基本原理を持続可能にするためのビジネス・マネジメント活動であり、企業内におかれた次の3つの活動領域がそれぞれ相互に連動しながら、持続的に推進される。

  • PC:Process Change :プロセス改革推進
    • ビジネスの変化に合わせて、プロセス改革目標の設定と実行を企画し、その後の達成度を評価をする活動
    • 推進者:業務の改革グループ
  • PD:Process Development:プロセス開発
    • 目標達成可能なプロセスを設計しオペレーションを可能にする活動
    • 推進者:業務の分析・設計グループ と業務の自動化グループ
  • PO:Process Operation:プロセス・オペレーション
    • プロセスをオペレーションし成果を上げつつ、障害を取り除く改善活動
    • 推進者:業務の運用グループ

BPMを推進するキー

それぞれの活動で重要な推進力は次の3つであり、図1にその概念図を示す。

  • 戦略計画
  • BPM/SOAテクノロジー
  • 現場力

図1. BPM推進キー

BPM推進キー

BPMを推進するステップと流れ

PC、PD、POの3つのサイクル内の具体的な活動は、さらに次の11のステップに区分して構成している。

  1. P-1:改革テーマの抽出
  2. P-2:BPMプログラムの組織化
  3. P-3:成果目標の設定
  4. ステップ1:プロジェクト計画
  5. ステップ2:現状分析
  6. ステップ3:再設計
  7. ステップ4:実装と配備
  8. ステップ5:適用
  9. ステップ6:最適化
  10. ステップ7:実績の評価
  11. ステップ8:BPMプログラムの再構成

P-1~P-3は、BPMを導入する初期ステップに位置づけており、初めてBPMに取組む場合にのみ必要になる。導入初期ステップを完了した企業は、ステップ1~8を継続して実施することになる。

図2. BPM推進ステップと流れ

BPM推進ステップ

PC、PD、POの3つのサイクルの活動は、それぞれBPMを推進する3つの独立プロセスと見なすことができる。BPMN2.0表記を使ってこの活動ステップの流れを分かりやすく表現したのが図3の「BPM推進プロセス概要図」だ。

中央の「PD:プロセス開発」は、3ヶ月~6ヶ月の短期プロジェクトで推進されるが、「PO:プロセスオペレーション」は、事業が存続する限り、そのオペレーション(業務問題の摘出と問題是正アクション)が永続的に遂行される。

図3. BPM推進プロセス概要図

BPM推進プロセスフロー

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  1. 2012年7月30日20:00

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