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InfoQの「BPMはソフトウエア工学ではない」に同感!

InfoQ日本語サイトの1月記事 「BPMはソフトウエア工学ではない」が面白いので紹介したい。

同記事は、Keith Swenson氏がBPM.comの新しい記事(BPM is NOT Software Engineering )で述べている内容を日本語訳で紹介している。

読むポイント:

1. BPMは、「アプリケーションを設計、開発する新技法、方法論」と勘違いしてるソフトウエアエンジニア

2. UMLとBPMNの無駄な比較論争

UML:ソフトウエア工学

BPMN:ビジネス工学(Business Technology)

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  1. 2011年2月1日16:44

    私もおおむね同感です。ただ、BPMはソフトウエア工学ではありませんが、BPMNはソフトウエア工学的な側面を強く持っていると(私は)思います。Bruce Silverは3段階に記述レベルを分けていましたが、レベル2(分析)以降は、たいへんソフトウエア工学的な世界だと思います。

    現場のユーザーや管理職が考える「ビジネスプロセス」は、階層的な箇条書きで表現されるレベルであって、順序関係が複雑に定義された有向グラフでは無いような気もします。したがって、この領域はBPMのカバー範囲ですが、BPMNのカバー範囲ではない気がします(BPMNはオーケストレーションのためのものなので)。

    BPMをソフトウエア工学の手法として扱うことは、SOAをソフトウエア工学の手法として扱うことに似ていて、それ自身の価値を不十分なものにしてしまうでしょう。しかしながら、SOAと同様に、ソフトウエア工学ではない部分をカバーする決め手がないようにも感じています。何か良いものがほしいです!

  2. 2011年2月2日08:42

    悲喜子さん、こんにちは

    コメントありがとうございます。

    BPMNはビジネス管理工学とソフトウエア工学の両面の集合記法と考えています。BPMNを使ってプロセス実行の手順を定義できるのは、あくまでビジネスの現場に習熟した人(仮にビジネス人と言いましょう)であって、ソフトウエアエンジニアではありません。ただし、ITを知らないビジネス人が論理性のない(自動化できる)プロセスフローを本当に書けるのかという課題はあります。よって、BPMNによるプロセス開発は、ビジネス人とシステム思考を持ったエンジニアの共同作業が前提になります。BPMNは、ソフトウエアエンジニアにとってはソフトウエア製作図のように捉えられますが、これは、設計結果をシステムに実装する一時的な側面(実装段階のみ)での可視化効果です。BPMではBPMNで書かれたプロセスフローをプロセス管理図面の一部と捉え、業務の分析、設計、運用、最適化に亘る継続的な改善サイクルのプロセス管理対象物として取り扱われます。キース氏の言う「ビジネス人が定義したプロセスフローをソフトウエアエンジニアが勝手に改変してはならない」という論旨に私は同感なのです。この考え方は重要で、「ビジネスとITのギャップを埋める」ためにビジネス人とシステム思考を持ったエンジニアが如何に共同作業を推進できるかが鍵と言えます。

    プロセス管理図面という用語を使いましたが、BPMNは、企業の全体プロセスを表現できるものではなく、日常的な業務オーペレーションのプロセスフロー詳細を定義するものです。では、企業の全体プロセスを機能的に整理して体系的に表現できる表記と図面が別途必要になりますね。

    仮にBPMNをミクロプロセスと称するならば、例えば人事管理プロセスおよび、それを構成する採用プロセス、人事評価プロセス、給与プロセスなど、BPMNが取り扱うミクロプロセスの上位にあるマクロプロセス(大プロセス、中プロセス)との関連性を体系化し全体を鳥瞰できる表記標準が求められています。これまで、スプレッドシートでプロセスの機能を大・中・少の3レベルで階層分類したり、バリュー・チェーン・ダイアグラムを使ったり、企業によってマチマチの表現法を使用していましたが、BPMSベンダーのBPMN2.0の本格的採用が始まった今日、このBPMNの上位階層プロセスのモデル化にも統一化の動きが出てきました。このテーマは、別途当ブログで紹介したいと思います。

  3. 2011年2月3日04:21

    お返事ありがとうございます。私も、ビジネス人とシステム思考を持ったエンジニアなくしては、BPMのコンセプトが成り立たないと思います。一方で、そういったエンジニアをどう育てるのか、どう認定するのか、彼ら彼女らの役割をどう理解してもらうのか、…と、協働作業の推進には課題が多く存在していると思います。

    長くなるので割愛しますが、この業界は常に魔法の杖を求めており、「BPMN」や「モデリング」が格好の餌食になりそうな懸念があります。なぜモデリングするのか、誰がモデリングを正しく行えるのか、モデリングの結果が何に役立つのか、・・・正しく伝えられるように努力したいと思っています。

    上位階層プロセスの統一化は興味深いですね。寡聞にして存じ上げませんでした。ご紹介、楽しみにしております!

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