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Archive for 2011年2月

BPMN 2.0 オンデマンド・モデリング・サービスを展開するドイツのSIGNAVIO

2011年2月12日 コメントをどうぞ

今回はドイツ、ベルリンに本拠地を置きSaaS型ビジネス・プロセス・モデリング・サービスを展開している異色企業、Signavio(http://www.signavio.com/en.html)を紹介したい。

同社は2009年に本事業に着手し、昨年からBPMN 2.0のモデリング商用サービスを開始しているベンチャー企業である。サービスの特徴は、月あたり約3千4百円(最低)の利用料でBPMN 2.0標準に完全に準拠したモデリング作業環境を提供していることだ。OMGが本年1月に公式リリースしたBPMN 2.0仕様をブラウザベースのグラフィカル・ユーザーインターフェイスの上に見事に実装しており、プロセス図のほか、コレオグラフィ図やカンバセーション図などの新しいダイアグラム機能、そして、XPDLやBPMN DI(Diagram Interchange)仕様によるプロセスモデル交換機能など、最新の標準技術をサポートしている。クラウドベースであるため、地理的制約がない協働作業環境下でビジネスプロセスを開発・管理できる。また、バリューチェイン・ダイアグラムを使ってBPMNプロセス図の上位階層を体系化できるエンタープライズ・レベルのプロセス管理機能も備えているもの大きな特徴だ。ユーザーインターフェイスはAjaxを採用しており、Windows系のクライアントツールと引けを取らない操作性を実現している。

ドイツ企業であるが故に、ARISユーザーの獲得も怠らないようだ。

図1. SIGNAVIOの機能構成

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製品構成と価格

SaaS版 

Team Edition: 1アカウント月間利用料 29.95€(約3,400円)~

Premium Edition: 1アカウント月間利用料 74.95€(約8,500円)~

エンタープライズ・レベルのプロセス管理機能やWikiを使ったモデリング協働作業には、このEditionが必要。

On-Premise Installation版

価格は未公開(ご相談次第というところか?)

トライアル

  • Premium Editionの機能を30日間無償で利用できる
  • アカウントをWeb申請して5分後には即利用可能
  • チュートリアル、オンラインデモが充実している
  • モデリングの協働作業環境を体験できるようトラアル申請者のほか、5名の仲間のメールアドレスを登録してトライアルに招待できる
  • ブラウザは、Google Chromeを使う(IEは動作しない)
  • 日本語利用可能。だたしPDFへの出力では文字化けする

次の方々にトライアルをお薦めしたい。

  • 地理的制約がない協働作業環境下でビジネスプロセスを開発・管理したいと考えている方

(特にビジネスプロセスのグローバル展開・統治を考えている多国籍企業、 ユーザー企業、外部コンサルタント、BPM開発支援企業のなどの協働BPM開発プロジェクト)

  • コレオグラフィ図やカンバセーション図などのBPMN 2.0の新しいダイアグラム機能を体験してみたい方
  • BPMNプロセス図の上位階層プロセスの体系化とプロセス管理に興味ある方
  • ビジネスプロセス設計のSaaS事業モデルを考えている方

 

このサービスは高いか安いか?

数枚、数十枚のプロセス図をモデリングするレベルの利用者は、このサービスは高いと言うでしょう。

プロセス図は枚数が多くなるにつれ、開発・管理は幾何級数的に複雑になってきます。

数百、数千、数万のプロセス図を開発・管理する必要が生じた場合、利用者はこのサービスは安いと言うでしょう。

昨年のブログをレビューする:2010 in review from WordPress.com

2011年2月9日 コメントをどうぞ

WordPress.comより、昨年の当ブログ・アクセス統計が送られてきました。ケースマネージメントに関心が高いようです。ご参考まで!

岩田

The stats helper monkeys at WordPress.com mulled over how this blog did in 2010, and here’s a high level summary of its overall blog health:

Healthy blog!

The Blog-Health-o-Meter™ reads Fresher than ever.

Crunchy numbers

Featured image

A Boeing 747-400 passenger jet can hold 416 passengers. This blog was viewed about 10,000 times in 2010. That’s about 24 full 747s.

In 2010, there were 21 new posts, growing the total archive of this blog to 130 posts. There were 53 pictures uploaded, taking up a total of 3mb. That’s about a picture per week.

The busiest day of the year was June 28th with 148 views. The most popular post that day was あのKeith Swenson氏が自著「Adaptive Case Management」のPRのために急遽来日.

Where did they come from?

The top referring sites in 2010 were tech.jsys-soft.jp, thinkit.co.jp, google.co.jp, blog.livedoor.jp, and ja.wordpress.com.

Some visitors came searching, mostly for 業務フロー テンプレート, 岩田研究所, oracle bpm suite 11g, bpmn, and oracle bpm suite.

Attractions in 2010

These are the posts and pages that got the most views in 2010.

1

あのKeith Swenson氏が自著「Adaptive Case Management」のPRのために急遽来日 June 2010
4 comments

2

BPMN 2.0を忠実にサポートするOracle BPM Suite 11g May 2010
3 comments

3

BPMの新しい動き、ケースマネージメントとは June 2010

4

BPMのオープンソースプロバイダーからクラウドソリューションベンダーに変貌するIntalio June 2010

5

プロフィール February 2010

カテゴリー:未分類

Oracle BPMのBPMN 2.0プロセスモデル交換の実力

2011年2月3日 5件のコメント

本年1月に公開されたOracle BPM 11gR1 SP3をインストールし、 BPMN 2.0プロセスモデルの交換能力を検証してみた。

プロセス・モデル交換の標準化の動き

異なるBPM製品間のプロセスモデル交換は、「モデリング・ツールやビジネス・プロセス・ランタイム・エンジンの選択が制限される」という問題を改善すべく、上流のプロセス・アナリストから強く求められていた。

これまでは、国際標準化団体のWfMC(Workflow Management Coalition)が開発したXPDL(XML Process Definition Language)が、唯一のプロセス・モデル交換形式だったが、XPDLは、BPMNだけでなく、そのほかのモデルも対象にするため、形式も複雑で、サポートするツールも限られていた。BPMN 2.0では、プロセス・モデルの交換仕様として、BPMN DI(Diagram Interchange)仕様を定めた。このモデル交換形式は、BPMNメタモデルをベースにしたXMLファイルを採用しており、BPMN 2.0をサポートするツール間で使うことが前提である。

本年1月にOMGのWebサイトでやっとこの交換仕様を含むBPMN 2.0仕様が公式リリース(仕様書の参照先はここ)された。水面下では同モデル交換仕様の製品実装が各ベンダーで既に始まっており、年内には実証製品が登場すると思われる。

Oracleのプロセス・モデル交換ソリューション

Oracle社はOMGのBPMN DI仕様のサポートに先立ち、”Oracle Business Process Converter(OBPC)”というBPMN 2.0プロセスモデル交換機能をSP3リリースで公開した。同OBPCは、現在のところVisio、およびXPDLのXMLファイルに出力したプロセスモデルをOracle BPMおよびOracle BPA(Business Process Architect)にインポートできるようだ。

OTN – Oracle Business Process Converterのダウンロードサイトから入手した資料によれば、図1の赤い矢線で示す5方向のモデル交換可能になっている。

図1. OBPCがサポートするモデル・インポート/エクスポート機能構成

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図1の上位にあるOracle BPAは、Oracle BPMが取り扱うプロセス・フローの上位階層にあたるエンタープライズ・レベルのプロセス・モデル開発と管理をサポートする。同製品は元々ARISのOEM製品であったが、最近ではEPCダイアグラムのほかBPMN 2.0のプロセス・フロー図もサポートしている。

中段にある”Tutor Author 14”は、ユニークなBPMN文書化機能で、BPMNに表記したプロセス定義をMicrosoft Wordに変換し、BPMNが読めないビジネス担当者でも文書形式でレビューできる。文末の図6にそのアウトプット例を示す。

Visioは、通常のvsd拡張子ファイルではなく、vsx拡張子(XML図面)ファイルでアウトプットしておく必要がある。

XPDLは現在、次のBPM製品のマッピングが事前設定されている。

• Provision
• Bizagi
• Tibco

ためしてガッテン

私が愛用しているProcess Modeler for Microsoft Visioでモデリングした図2のBPMNプロセス図をもとに図1の①と②を変換パスを試してみた。

図2. Visioで作成したBPMNプロセス図

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図3は、インポート完了後に表示されたOracle BPM側のBPMNプロセス図である。元図作成に使用したProcess Modeler for Microsoft VisioのBPMN要素ステンシルは、このConverterに事前設定されているようで、図形要素のマッピングを行わなくても変換可能だった。Converterのリリースは初版であったため、パラレル・ゲートウェイの変換に一部問題が存在していた(これは開発元にレポートする予定)。各図形要素を元図と同じ位置に配置してくれるので再配置の手間がなく非常に助かる。

図3. Oracle BPM Studioにインポートされたプロセスモデル

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元図ではせっかく、ヒューマンタスク、ビジネスルールタスク、サービスタスクなど各タスクのタイプを設定していたのだが、インポート時にその情報が失われたのは残念。

Oracle BPM側で図4のようにタスクタイプを再割当てし、シーケンスフローの経路を再配置した結果が図5である。

図4. タスクタイプの割当て

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インポートを開始してからおおよそ5分で図5が完成した。元図よりカラフルで美しいかも知れない。

図5. 編集を完了したプロセス図

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図5の完成後、”Export to Oracle Tutor”を実行すると図6のMS Word文書が得られた。

この文書には、作業の分担、役割ごとのやるべき作業、作業の着手順番と実行条件などが記述されている。今リリースは日本語版でないためシステムメッセージは英語になっている。

図6. Tutor Author 14のアウトプット

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考察

以上の検証から、Oracle BPMのBPMN 2.0プロセスモデル交換は、実用レベルに達していると私なりに評価した。今後、BPMN DI(Diagram Interchange)仕様のプロセスモデル交換もサポートされれば、片方向(サードパーティ→Oracle製品)だけでなく、双方向の交換も可能と思われ製品の進化を期待したい。


日本BPM協会、「BPMフォーラム2011」を3月8日に開催

2011年2月3日 コメントをどうぞ

日本BPM協会は昨年に引き続き、第6回 BPMフォーラム2011を開催します。

今年の企画は、国内のBPM、ビジネスプロセス改革実践企業の生の声が拝聴できるプログラム構成になっています。

有料ですが奮ってご参加ください。

プログラムの詳細は、こちらです。

InfoQの「BPMはソフトウエア工学ではない」に同感!

2011年2月1日 3件のコメント

InfoQ日本語サイトの1月記事 「BPMはソフトウエア工学ではない」が面白いので紹介したい。

同記事は、Keith Swenson氏がBPM.comの新しい記事(BPM is NOT Software Engineering )で述べている内容を日本語訳で紹介している。

読むポイント:

1. BPMは、「アプリケーションを設計、開発する新技法、方法論」と勘違いしてるソフトウエアエンジニア

2. UMLとBPMNの無駄な比較論争

UML:ソフトウエア工学

BPMN:ビジネス工学(Business Technology)