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富士通Interstage BPM StudioのBPMNサポートとXPDLを活用したBPMNビジネスプロセスモデル相互交換

弊社、日揮情報ソフトウエアは現在、富士通ソフトウエア事業本部と共同でBPMNベースのビジネスプロセスモデル相互交換機能の開発と実証実験を行っている。富士通のご了承を得たので、その一端を紹介したい。

XPDLが目指すゴールとは?

WfMC(WorkflowManagement Coalition)が標準化したXPDL(XML Process Definition Language)は、ビジネスプロセスモデルの定義情報を格納保管するための標準ファイルフォーマットであるとともに、異なるベンダー間でビジネスプロセスモデルの定義情報を相互交換する目的で開発されている。下図はWfMCが提唱する「プロセス・デザイン・エコシステム」の概念図である。様々なベンダーが提供するBPM関連製品間でビジネスプロセスモデルの可搬性を高め、「WriteOnce and Use Anywhere」を実現し、1ベンダーに束縛されない自由なツール選択を可能にする狙いがある。富士通InterstageBusiness Process Managerは、ビジネスプロセスモデル定義情報の格納保管と他社ツールとのモデル相互交換の両目的でXPDLを採用しているリーディング製品である。


  ProcessDesignEcosystem

ビジネスプロセスモデル相互交換実証モデル

共同開発しているビジネスプロセスモデル相互交換の実証モデルをつぎの図に示す。


   実証モデル2

まず 、Interstage Business Process ManagerStudio(設計ツール)のフロントに弊社取扱いのITPProcess Modelerを配置し、ビジネスサイドはMicrosoftVisioを使ってAs-IsとTo-Beのモデリングを実施する。モデルが確定した後、最新仕様のXPDL2.1ファイルを経由してそのモデル定義情報を実装設計サイドのInterstage BusinessProcess Manager Studioに渡しITエンジニアがEclipse環境下で実装設計を行う。また、実装設計で改変されたモデル定義情報はビジネスサイドの元図に反映しビジネスとITの乖離をなくす。開発最終目標は、このラウンドトリップ・サイクルを実現することにある。現在は、上流から下流へのフォワードエンジニアリングの実証試験を終え、リバースエンジニアリングを検証中である。このラウンドトリップ・サイクルは、双方向の定義情報が欠落しないよう綿密かつ十分な試験を重ねていく必要があり、実証試験が終われば、先の「プロセス・デザイン・エコシステム」のコンセプトを実証した世界初の製品になると考えている。

BPMNサポート範囲の拡大

Interstage Business Process Managerは、人中心(Human-Centric)のビジネスプロセス自動化を守備範囲にしており、BPMNを業務プロセスフロー図の表記標準として採用している。しかし、ビジネスサイドで重要なつぎのBPMN表記が欠落していた。そこで、モデル相互交換機能の開発と並行しこの表記の追加をお願いした経緯がある。

①外部プロセス(プール)とメッセージ交換の表現:(対象プロセス外部とのコミュニケーションの明示)

②入出力帳票、画面に相当するデータオブジェクト:(作業に必要なドキュメントを示唆する)

③注釈:(プロセス設計者の意図やコメントをオペレーションに伝える)

④タイマー中間イベント(時間経過で作業を中断)

①、②、③の表記は人中心(Human-Centric)のビジネスプロセスエンジンに直接作用しない要素であるが業務プロセス設計者が業務オペレーションの担当者に伝えたい事柄である。しかし、ITエンジニアを対象とするBPM製品ではこれらの表記が無視されがちである。現にBPMNのサポート表明をしている多くのBPM製品が未だサポートしていない。なぜ重要かといえば、業務プロセスフロー図は単に設計者のためのデザイン上の道具であるばかりではなく、業務プロセスフロー図を介して現業部門がプロセス実行の進捗状況やパフォーマンスを把握するユーザーの道具でもあるからである。

つぎの図は、ITP Process Modelerの出力結果をXPDL経由でInterstage BusinessProcess Manager Studioに忠実に反映したモデルである。手作業による改変は一切加えていない。

Interstage Business Process Manager Studioの業務プロセスフロー図


  Interstage

ITP Process Modelerでモデリングした元図

 
ITPモデル

富士通だからこそ成し得た2社製品のXPDL連携

私は、約2年前からWfMCが提唱する「プロセス・デザイン・エコシステム」の実現のためXPDLサポートを表明しているいくつかのBPMツールベンダーのXPDL連携を研究している。結果的には実用に耐えうる製品はなく、WfMCの提唱するコンセプトはモデル相互交換に熱意のある2社が共同開発しないと実現できないと考えた。幸いにも富士通にはInterstage Business Process Managerのアーキテクトであり、WfMCの技術委員長を務めるKeithSwensonがバックにいた。弊社はITP ProcessModelerの開発元でXPDLのサポートに積極的なスイスのITP commerceと業務提携関係を持っていた。このリレーションシップが日本、米国、スイスの4社間連携による共同開発を可能したと思っている。ラウンドトリップ・サイクルの実証試験が順調に推移すれば、2009年12月末までには製品提供できると聞いている。積極的に協力してくださった富士通ソフトウエア事業本部の皆様に感謝する次第である。

なお、このXPDL連携の実証デモは、来る2月17日に開催される「プロセス志向イノベーションフォーラム」の弊社展示ブースでご覧いただけます。

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