ホーム > データモデリング, プロセスモデリング, BPM, BPMN, SOA, 標準化 > ビジネスルールにモデリングは存在するか?Modeling Forum 2008のフォロー

ビジネスルールにモデリングは存在するか?Modeling Forum 2008のフォロー

先日、9月18日の「Modeling Forum 2008」にて、「BPM推進のための2つの可視化技法」(プロセスモデリングとルールモデリング )と題したショート講演を行いましたが、満席でご参加できなかった方々のために、そのときの講演資料を公開します(PDF 2,908KB)。

ビジネスルールマネージメント(BRM)は、銀行/保険業などの査定業務や通信業の料金計算など特定市場で発展した特異な製品技術である。ビジネスプロセスマネージメント(BPM)と語呂が似ていることと、ルール中心のコンセプトを掲げBPMと対峙していたことが、BPMに比してイマイチ市場認知度が低い原因ではなかったのかと思われる。 しかし、BRMとBPMは、 R(ルール)とP(プロセス)の違いを除いて次に挙げる共通的な概念・思想を持っており、BRMは、ビジネスプロセスに内在する意思決定(ディシジョン)プロセスを分離独立させ、SOAの概念を取り入れてそのプロセスをWebサービス化できるため、BPMの補完的役割を担えると考えている。

  1. ビジネスとITの共同設計思想
  2. プログラムコードからの分離独立
  3. 実行可能設計(Executable Design)
  4. 業務改善サイクル(PDCA)

BRM(管理概念)からBRE(ルールエンジン)へ、そしてディシジョンサービスプラットフォームへ

BizRules.Infoと言うビジネスルール情報サイトにビジネスルールエンジン(BRE)の最新系譜が「BREFamily Tree? 2008」としてまとめられている。この図をご覧いただくと分かるように、最近の動向は、IBM,SAP, Microsoft,Oracleなど大手SOA/BPMソフトウエアベンダーが自社のBPMスウィートにBREとして組込み始めていることである。源流のAI技術から発展したBRMは、BPMに対峙することなくルールエンジンとしてBPMに融合されつつあることをこの系譜から読み取ることができる。この系譜中にあるBPM専業ベンダとして有名な米国のPegasystemsは、BRMベンダーからBPMベンダーに転身した先駆者である。

先の大手SOA/BPMソフトウエアベンダーは、BREをビジネスルール専用のディシジョンサービスプラットフォームとしてSOAまたはBPMスウィート製品に加える動きがあることは明らかだ。

ビジネスルールモデリングに一石を投じるドイツのInnovationsSoftware Technology

ビジネスルールにルールフローまたは、ディシジョンフローという可視化概念をソフトウエア製品として具現化したのが同社のVisualRulesである。これまでのBRM製品のルール設計環境は、What-If文やディシジョンテーブルなどを使って静的に定義する方法が主流であったが、Visual Rulesは、ビジネスルールの世界にモデリングという概念を持ち込み、より複雑で動的なルールをBPMNと同様のフローチャート技法を用いて可視化する方式を追加提案している。この方式はSOAになじみやすく、ルールの部品化と実行手順をビジュアルに形式化でき、モデリング→即、(ノンプログラミングで)実行可能という実行可能設計も実現しているところが興味深い。現在のところ、このルールフローの可視化表現(Notation)はベンダー独自表記となっているが、将来、BPMNまたはUMLのActivityDiagramをベースに標準化されていくのではないかと考えている。
Visual Rulesのルールフロー:

 
 VisualRules ruleflow

広告
  1. まだコメントはありません。
  1. 2008年11月9日13:02

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中