ホーム > プロセスモデリング, BPM, BPMN > BPMN ポケット ハンドブック

BPMN ポケット ハンドブック

昨日、数週間前に注文していた『
BPMN, the Business Process Modeling Notation Pocket Handbook
』がやっと届きました。本の小ささ、薄さがほど良いまさに手軽なハンドブックという感じです。

でも読んでみると、ちょっと残念というのが率直な感想です。自称BPMNマニアとしては「それは間違い!」とツッコミたくなるし、ターゲット読者が見えてきません。

私が参加している
UMTP 
BPMN研究会では、ビジネスユーザがハイレベル、プロセスモデラーがミドルレベル、ITスペシャリストがローレベルという3つの記述レベルに分けて議論していますが、ビジネスユーザ向けならば、もっとわかりやすくBPMNを紹介しなければなりません。仕様書要約的な内容+21のワークフローパターン+4つのサンプルという構成ですが、もっと仕様を絞り込んでわかりやすく解説、複雑なパターンを省き、もっとサンプルを増やす、できればモデリング手順を具体的に紹介、といった感じでしょうか。ビジネスユーザが読むと「BPMNって難しいね」という印象を持ちそうです。

それではプロセスモデラー向けかというと、BPMNのご作法に則っていないモデルが結構あるのでお勧めできません(マニアはツッコミたくなります)。

終了イベントを描く場合には必ず開始イベントも描きましょうといった単純なBPMNのルールが守れていないばかりか、デッドロックや不適切なループ
(※その詳細は
@ITに寄稿した記事を見てください)
といったBPMN仕様書で良くないモデルと明記されていることも描いてしまっています。

BPMNは、振る舞いを厳密に規定しているので、シミュレーションツールやBPMエンジンといったコンピュータでさえも理解することができます。その長所を活かすためには、BPMNを正しく理解して正しい振る舞いを描く必要があります。でも、それをビジネスユーザに望むの酷な話だと思います。BPMNの全てを理解しなくても良いビジネスユーザを、全てを正しく理解したプロセスモデラーが支援しながらモデルでビジネスとITをつなぐのです。

そのためには、ビジネスユーザ向け、プロセスモデラー向け、ターゲットを明確にしたそれぞれの良書が望まれます。

また、この本を読んでいると、BPMNプロフェッショナルであるプロセスモデラーの育成が急務と言われている状況を痛感してしまいます。

広告
  1. まだコメントはありません。
  1. No trackbacks yet.

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中