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Archive for 2008年6月

BPMN ポケット ハンドブック

2008年6月19日 コメントをどうぞ

昨日、数週間前に注文していた『
BPMN, the Business Process Modeling Notation Pocket Handbook
』がやっと届きました。本の小ささ、薄さがほど良いまさに手軽なハンドブックという感じです。

でも読んでみると、ちょっと残念というのが率直な感想です。自称BPMNマニアとしては「それは間違い!」とツッコミたくなるし、ターゲット読者が見えてきません。

私が参加している
UMTP 
BPMN研究会では、ビジネスユーザがハイレベル、プロセスモデラーがミドルレベル、ITスペシャリストがローレベルという3つの記述レベルに分けて議論していますが、ビジネスユーザ向けならば、もっとわかりやすくBPMNを紹介しなければなりません。仕様書要約的な内容+21のワークフローパターン+4つのサンプルという構成ですが、もっと仕様を絞り込んでわかりやすく解説、複雑なパターンを省き、もっとサンプルを増やす、できればモデリング手順を具体的に紹介、といった感じでしょうか。ビジネスユーザが読むと「BPMNって難しいね」という印象を持ちそうです。

それではプロセスモデラー向けかというと、BPMNのご作法に則っていないモデルが結構あるのでお勧めできません(マニアはツッコミたくなります)。

終了イベントを描く場合には必ず開始イベントも描きましょうといった単純なBPMNのルールが守れていないばかりか、デッドロックや不適切なループ
(※その詳細は
@ITに寄稿した記事を見てください)
といったBPMN仕様書で良くないモデルと明記されていることも描いてしまっています。

BPMNは、振る舞いを厳密に規定しているので、シミュレーションツールやBPMエンジンといったコンピュータでさえも理解することができます。その長所を活かすためには、BPMNを正しく理解して正しい振る舞いを描く必要があります。でも、それをビジネスユーザに望むの酷な話だと思います。BPMNの全てを理解しなくても良いビジネスユーザを、全てを正しく理解したプロセスモデラーが支援しながらモデルでビジネスとITをつなぐのです。

そのためには、ビジネスユーザ向け、プロセスモデラー向け、ターゲットを明確にしたそれぞれの良書が望まれます。

また、この本を読んでいると、BPMNプロフェッショナルであるプロセスモデラーの育成が急務と言われている状況を痛感してしまいます。

「OMG認定BPMエキスパートプログラム」(OCEB)のベータテスト、USで開始

2008年6月3日 コメントをどうぞ

OMGが開発を進めているビジネス・プロセス・マネージメント(BPM)に関わるビジネス・アナリスト、アーキテクト、ソフトウェア・デザイナーの認定プログラムは、計画どおり進捗しているようだ。

OMGのWebサイトには、OCEB(
OMG-Certified Expert in BPM [呼称:オーセブ])の紹介ページが登場した。

2008年6月中旬から試験問題のベータテストを始め、被験者のフィードバックをベースに問題をさらに練り直すらしい。出題範囲が多岐に渡るため、インターネットを通じ25名の各界の見識者が参加して試験問題が練られている。2008年夏には英語版サービスが開始され、その後日本語版サービスが2009年初めに開始される予定。この取り組みは、BPMNの当初の標準化団体であったBPMI.orgの時代から計画されていたテーマでOMGとのマージによって結実したものである。

私は、OCEB Fundamental の入門編の出題傾向は、6割がBPMNに関する問題と予想している。