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WfMCがXPDL 2.1仕様を正式公開

WfMCは本年4月23日にXPDL 2.1の採択を完了し、仕様を正式公開した。

XPDL2.1は、ベンダの製品対応が進んでいる現XPDL2.0に対し大幅な変更はなく、サポート対象プロセスモデル表記をBPMN1.0から最新のBPMN1.1に変更し、これまでの仕様書で曖昧であったBPMNとXPDLのマッピング仕様を例示を交えながら詳細にガイドしている。

昨年、BPMNおよびXPDL2.0をサポートするベンダの相互運用性検証を(私も参加)実施した結果、仕様書記述の曖昧性によるミスマッチがベンダ間で多く見られたことが今回の改定の発端である。改訂仕様書では、多くのBPMNプロセスパターンとXMLマッピングサンプルが盛り込まれ仕様書読者のミスリードを排除するよう再編集されており、目を通すとXPDLの仕様書でありながらBPMNの仕様書でもあるような錯覚に陥る。また、アクティビティコスト、所要時間、待ち時間、割り当てリソースなどプロセスシュミレーションのパラメータもプロパティとして追加され、プロセス分析・設計レベルでのプロセスモデル交換の実用性を強く意識している。

今回の改定では、WfMCは「XPDL2.1がBPMNの実用的メタモデル」と主張し、OMGが標準化を進めているBPDM (Business Process Definition Metamodel)を牽制しているように感じる。WfMCはのBPMN対応のXPDL標準化に「2.0仕様公開→ベンダ実装→実証実験→2.1仕様改訂」のプロセスを経て、おおよそ3年の歳月を費やしおり、現在のところ、「ベンダ間のプロセスモデル相互運用性の領域」ではOMGを1歩も2歩もリードしていると言える。

BPDMのOMG標準化作業は現在、BPMNの表記メタモデルを望むビジネスアナリストグループとBPMNの表記メタモデルではなく、むしろBPELの上位に位置するプロセス抽象化言語を望むBEA-IBM-Oracle-SAP連合の2派に分かれて綱引きしているらしい。 ITソフトウエアベンダグループは「ユーザ企業が望むベンダに依存しないプロセスモデルの可搬性」について、毛頭考えていないらしく、誠に残念なことである。このような状況では、BPDMを使って「ベンダ間のプロセスモデル相互運用性」を実用化できるのは早くて4年先と予想される。ただし、OMGが過去に標準化したデータウェアハウス向けのメタモデル:CWM(Common Warehouse Metamodel) と同様に多くのベンダ支持が得られないケースも十分に考えられ、XPDLへの期待が増すばかりだ。

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