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適切な作業の粒度とは

2008年3月31日 コメントをどうぞ

【BPMN入門】1日ハンズオントレーニング』というクラスルーム形式のトレーニングを担当しています。毎回5名程度の少人数クラスとしているためでしょうか、いつも活発な質問をいただいています。仕様に関する基本的な内容からBPELとのマッピングに関する高度な内容までといった幅広い質問なのですが、その中でも最も多いのが

「誰が描いても業務フローの詳細度が統一されるような良い方法はないか?」

という質問です。

同じような業務なのに大雑把な人は1枚、几帳面な人は10枚でフローを描くといったことが、大げさなようですが本当にあります。そのような問題をどうすれば良いか悩んでいる人が多いようです。

業務フローの枚数に大きな差が生じる原因は、業務フローは自由度がとても大きく、レイアウトの好みや例外的なケースをどこまで描くかなど、様々な点で個人差が出やすいことです。そして、その中でも作業の粒度の違いが最も個人差が出やすいと言えるのではないでしょうか。

作業の粒度とは、フローに描く作業の細かさを表しています。例えば、出荷で1つのタスクにするのか、同じ出荷を「出庫して梱包して…」というように複数のタスクに分けて書くのかという違いのことです。

粒度の統一感を持たせる簡単かつ効果的な方法は、サンプルモデルをフローを描く全ての人に渡すことです。何となく皆がサンプルの詳細度に合わせてくれます。ただし、あくまでも何となくなので、より高いレベルで統一感を求めるのならば作業の粒度に関する決め事を基準書として明記します。

いずれにせよ、サンプルや基準書を作る人が「適切な作業の粒度」という考えをしっかりと持っていなければ、全てのフローが同じ問題を抱えて統一されてしまうので注意が必要です。

では、業務フローにおける適切な作業の粒度とはどれくらいなのでしょうか?

何が適切なのかは、当然、業務フローを描く目的によって異なります。

◇ 個々の担当者の視点で細かい作業手順を可視化して作業レベルで改善を検討する

◇ 管理者の視点でハンドオフとマイルストーンを可視化してプロセスレベルで改善を検討する

このような目的の違いで描くべき詳細度は異なります。

そこでまずは業務フローの目的を明らかにすることから始めます。

そして次に、目的に対して何を可視化すべきかを整理しながら適切な作業の粒度を決めていきます。

例えば、プロセスレベルで改善を検討という目的では、

◇ 人の作業を表すタスクは作業依頼と作業完了を管理したい単位で1つのタスクにすること

◇ それ以上の詳細は別途、作業手順書に記述すること

などのルールを決めていきます。

次のような図とその説明を添えて、なぜ、何を可視化したいのか、そのイメージを共有するとさらに効果があります。

そう考えると、単なるサンプルモデルではなく、やはり基準書としてまとめる方が良いでしょう。

人の作業の管理イメージ

いくつか基準書を作った経験から、基準書をまとめて業務フローを描き始めると、統一させるべき新たなルールが発見され、後から追加したくなると思います。

ビジネスプロセスの継続的な改善のように、業務フローの基準自体も可視化して継続的に改善していく感じです。

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BPM海外レポート:Web2.0 BPMを志向するベンチャ

2008年3月31日 コメントをどうぞ

SasSビジネスモデルのWeb2.0 BPMを志向する2社のベンチャ事例を紹介しよう。

両社はWeb2.0 BPMのパワーを市場に訴求する技術的宣伝段階にあり、ビジネスとして生計を立てる域には達していないようだが、この分野の将来を考えるうえで参考になる。

Google,Zoho,SalesforceなどのSaaSをイングレーションするRunMyProcess:

RunMyProcessは、フランスのベンチャ企業で、アカウントを申請すれば即日無償で利用体験できる。同製品はBPMSの基本的機能要件は備わっており、ワークフローはBPMNでモデリングできる。Process Libraryにはいくつかの実行可能なプロセスサンプルが登録されており、自己学習できるようになっている。また、Collaborationメニューを開くとConnection先のProviderやServiceが登録できるようになっており、これまでに接続実証したSaaSサービスがプロダクトのページにリストされている。サービスイングレーションに関わるパラメータ設定は煩雑でITプロフェッショナルでないと使いこなせないが、興味深いのは、体験を通しGoogle,Zoho,Salesforce,BasecampなどのSaaS先進ベンダの提供サービス部品の種類や粒度、インテグレーションの仕方が理解できる点である。日本語も問題なく処理できるのでITエンジニアの方は体験することをお薦めしたい。このサイトの特徴はすべて借り物の外部サービスでBPMを構築するできることを実証しようとしていることにある。

正統派BPMを志向するSkemma:

グーグルで“BPM on-demand”をキーワードに検索するとトップラインに登場するのがSkemmaである。BPM Web 2.0 Software: 100% web on-demand BPMという触れ込みである。

トップページにあるTourタブをクリックすると、「Dashboard」、BPMNでワークフローを設計する「Process Definition」、ヒューマンインターフェイスを設計する「Forms creation」、実行すべきTo-Doタスクを参照する「Tasks」、自分の要求に対し作業がどこまで行われているか確認できる「Requests」、プロセス毎のサイクル時間分析が行える「Monitoring」、「Reporting」などの主要機能を説明している。プロセステンプレートを集めたProcessDirectoryから参考プロセスをサーチし、それを土台にプロセスモデリングを始めるのが製品コンセプトのようだ。まだベータプログラムを展開中であり、製品が完成すれば利用者間でProcess Directoryを共有・発展させていく取り組みのようだ。

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, BPMN, SOA

米国BPMTechShow参加レポート (4) BPMプロジェクトはユーザ主導型開発

2008年3月27日 コメントをどうぞ

小人数チームで成功を収めるWells Fargo Financial:

BPMTechShowの初日に3社のBPMプロジェクト事例が発表されたが、そのなかでBPMプロジェクトの教科書的成功事例であり北米地区のBPM Global Excellence Gold Awardを受賞したWells Fargo Financialの事例を紹介する。

同社は2名のプロセスリーダ、 2名のプロセスモデラ、3名のデベロッパ、2名のインド人ITエンジニアという非常に小人数のチーム構成でBPMの設計から配備まで内作で行っている。

社内でこのチームをSWAT (Special Weapons And Tactics) チーム、ジョーク的別名、Strait(難局、困難) Workflow Automation Teamと呼んでいる。

このチームは外部のベンダの支援を受けず、リソースの増員もなく、これまでに20プロセスを手掛け1プロセスあたり設計から配備までの平均所要時間が3か月、毎月1プロセスをカットオーバーするペースで活動している。

事例のプロセスはSAP会計システムへ入力すべき複数部門に跨るドランザクションデータをそれぞれの部門向けにカスタマイズした画面(フォーム)からワークフローを使って連続的に収集し、最後にWebサービスでSAP会計システムに流し込むといったものであった。使用しているBPMSはLombardiである。

私はERPに自社の業務プロセスを合わせるのが米国の通例と考えていたが、 日本と同様、業務プロセスにERPをすり合わせたいのが本音のようでBPMの典型的な適用事例であるように思えた。

同社は1年以上にわたるBPMプロジェクト経験をもとにConsult, Build&Deploy, Measure&Reportの3フェーズからなるフレームワークを定義し、BPMプロジェクトの社内推進組織であるBPMセンター・ オブ・エクセレンス(COE: Center of Excellence)の役割と機能をSWATチームという呼称で社内に定着させている。

ユーザ企業IS部門のエンパワーメントがBPM成功の鍵:

BPM成功企業の多くは、 既存の情報システム部門とは別途に経営に直結したBPM推進組織 (BPMセンター・ オブ・ エクセレンス)を新たに設置しているようだ。

BPM推進組織は自社の業務プロセスに精通した人材とBPMSを使いこなせるスペシャリストから構成され、 人間系のワークフロー設計、KPIの定義、フォーム設計、ワークフローの自動化/テストおよび配備は推進組織内で実施し、高いIT専門性を必要とするサービス統合部にある既存アプリケーションとのインターフェイスや新規サービスコンポジットの開発は情報システム部門、または外部のIT専門会社に委託している。

このように業務プロセスの再設計と改善サイクルを中心に考えるBPMは、ユーザ企業側の意識改革と人材育成が最重要課題になっている。BPM専業ベンダの中には、ツールと共にこのユーザ企業側の意識改革と人材育成を導入支援サービスとして提供し始めている。

従来のSIerビジネスモデルは崩壊する:

BPMベンダの最新動向と先進的ユーザ事例を見聞し、BPMが普及すれば、これまでの手作り型のSIerビジネスモデルは崩壊するのではないかと考えている。

今後、SOA技術を適用したコンポーネント指向型のビジネスサービスコンポジット提供サービスやSaaS型ビジネスモデルが市場に展開され、これらのサービスインフラが整ってくれば、これらのITサービスと業務プロセスを融合させるBPMの考え方は非常に魅力的で多くのユーザ企業に受け入られるだろうと思われたからである。

以上で参加レポートを終えるが、まだ言い切れない点は紙面を変えて引き続きお伝えしたい。

これまでのところでご質問があれば、コメントをお願いします。

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, BPMN, SOA

米国BPMTechShow参加レポート (3) アドホック・プロセス向けBPMSの登場

2008年3月24日 コメントをどうぞ

ナレッジワーカーのためのBPMとPM:

BPMTechShow参加ベンダの中で異色なのは、Itensilである。同社のソリューションはビジネスプロセスが定まりにくいナレッジワーカーのビジネスプロセスマネージメント(BPM)とプロジェクトマネージメント(PM)に焦点を当てている。製品の研究開発、応札のための提案書作成活動、販売促進のためのキャンペーン活動、緊急の問題解決プロジェクトなど、少人数のナレッジワーカーが集まってプロジェクトを短期に完遂するには、ビジネスプロセスを構造的に定義することから始める従来のBPM手法は適用が難しい。また、これらのプロジェクトはプロジェクトの進行と状況の変化に伴い遂行プロセスのアクティビティ/タスクを組み換えたり、作業の手戻り(繰り返しループ)が生じるなどプロセスの変化が激しく初期計画のガントチャートではスケジュール管理も難しいとされている。

Wikiをベースとしたワークフロー管理=Wikiflow:

Itesilの利用は、プロジェクトのキックオフミーティングから始まる。まず、会議(電子会議でも構わない)を招集しアジェンダにしたがいプロジェクトメンバー全員で課題解決のためのアクションアイテムをブレーンストーミング風に列挙する。各アクションアイテムに作業内容の定義、参照ドキュメント、インプットドキュメント、アウトプットドキュメント(成果物)、完了目標日、実行者を割り当てる。この会議で出来上がった議事録はWikiで管理され、会議終了後もWikiを使って各メンバーが納得いく作業手順、方法に改訂していく方法を採っており、プロジェクトメンバー間でのプロセス「合意形成」を重要視する。定義されたアクションアイテムは、その実施手順をワークフローに変換しビジネスプロセスモデルを自動生成する。プロセスの改良や作業進捗管理は可視化されたワークフロー図、またはアクションアイテムリストのいずれでも行え、Excel, Word,PDFなどのドキュメント類はアクションアイテムに関連付けられグループフォルダで共有管理される。すべての機能がWebシステムで利用でき、BPM On-Demandサービスも提供されている。

ご興味ある方はItesil社(http://www.itensil.com/)のItensilMeeting製品デモ(View Demo)をご覧いたただきたい。Web2.0を主唱する複数のコミュニティ間では、このWikiベースでのワークフロー管理をWiki + Workflow = Wikiflowという新しい造語で呼んでおり注目されている。

この製品がなぜBPM製品と呼べるのか?

プロセスを再利用できる点がBPMの基本概念「継続的改善サイクル」にマッチしているからである。プロジェクトメンバーによって完遂した行動様式が成功体験(ベストプラクティス)としてプロセスモデルに形式化され、さらに再利用が繰り返され、非定型プロセス→準定型プロセス→定型プロセスと成熟していく仕組みを提供している。アドホック・プロセスの遂行を一過性のものに終わらせず、その成功体験(ノウハウ)を組織内に伝承していく考え方は、まさに「ナレッジワーカーのためのBPM」に言えるのである。


残念ながら、この製品/サービスが日本国内で販売される見込みは当面ない。同様の製品を開発できるパートナーがいらっしゃれば、ご一緒に製品を開発したい。

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, BPMN, SOA

米国BPMTechShow参加レポート (2) BPM On-Demand(SaaS型BPMS)の登場

2008年3月21日 1件のコメント

Web2.0, Ajaxなどの最新技術を取り込み進化しつつあるBPMS:

最近、BPM On-Demandというキーワードが登場している。BPMのDesign Time(開発環境)とRun Time(実行環境)を、 SaaS型ビジネスモデルで提供するサービスのことである。

SOAが進展するにつれBPMS(BPMの開発・実行を支援するツール群)を使って社外のビジネスサービスをWebサービスで利用することは想定していたが、BPMの開発と実行の双方を社外のサービスに依存する構図は私にとって想定外であった。

BPMTechShowに参加したベンダの9割以上は、既に実行環境をWebシステムで提供しており、また、そのベンダの5割以上は開発環境もWebシステムで提供しているのである。

これまでの開発環境はクライアントにドラッグ&ドロップを多用するプロセスモデリングやフォームデザインの専用ソフトウエアをインストールすることが当たり前であったが、Web2.0,Ajaxなどの最新技術をベースにブラウザだけで違和感なく利用できるツールが開発されており、インターネットを通じ複数の企業でコラボレーションをしながらBPMを開発する方式が可能になっている。

BPM On-Demandの実態:

参加ベンダの中でBPM On-Demand を標榜しているのは、Appian, Cordys, Fujitsu, Integrify, Itensil, Lombardiの6社である。

各ベンダに共通していることは、SaaS型サービスとライセンス提供サービスの双方を持っていることであり、SaaS型サービスは初めてBPMに取り組むユーザ企業およびSIerへの技術導入教育、プロトタイピングに活用されている程度であり、本稼働でSaaS型サービスを利用しているのはまだ少ない。

初期プロジェクトの完了後はライセンス提供サービスに切り替えているようだ。老舗ベンダであるAppianとLombardiは、それぞれBPM On-Demandサービスに関するニュースをくしくも2007年2月12日に同時発表していることから、BPM On-Demand というキーワードはBPM市場拡大のための共同マーケッティング戦略の一環であることは否めない。

但し、初めてBPMに取り組むユーザ企業にとってBPM On-Demandは朗報である。ハードウエアとソフトウエアを購入せずに低リスク、低コストでBPMの初期プロジェクトに取り組むことができるからである。

また、ユーザ企業はWebを通じてコンサルティング会社やITサービス会社を巻き込み、コラボレーション型の開発環境で短期にBPMを構築できる。初期プロジェクトで成功を収めれば、その後ハードウエアとソフトウエアの投資を行えばよく、ユーザ企業にとっては魅力的なサービスといえよう。

BPM On-DemandをEnterprise Applicationに適用する場合、現在のところ、ファイヤウォール経由で自社のデータベースをどのようにリンクするか、セキュリティをどのように保持するか技術的課題が残されている。EJB+Webサービスで強引にリンクすることは可能であるが、もっと洗練された方法が今後登場することを期待したい。

BPM On-Demandソリューションは、まだ1年生であるが今後の成長が楽しみである。

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, SOA

米国BPMTechShow参加レポート (1) BPMNを採用するベンダの増加

2008年3月19日 2件のコメント

今回のBPMTechShowに参加したベンダは次の15社である。

  • <大手ソリューションプロバイダ>
    • TIBCO, BEA, Fujitsu
  • <BPM専門ベンダ(老舗)>
    • Appian, Lombardi, Pegasystems
  • <新興BPM専門ベンダ(チャレンジャ)>
    • Ascentn, BizAgi, Bluespring Software, Cordys, Graham Technology,

      HandySoft, Integrify, Itensil, Pallas Athena

BPMNのサポートに向かうベンダ:

15社のベンダの中でBPMNの表記法をプロセスモデリングに採用しているのは、Appian, BizAgi,

Cordys, Fujitsu, Graham Technology, HandySoft, Lombardi, TIBCOの8社であった。その他は、BPMNをサポートしている表明しながら実際には未実装か、年内にサポートを予定しているベンダである。BPMNのサポート準拠レベルはベンダによってマチマチの状況にあるが、BPMNの特徴であるタイマーイベント、例外イベント、補償イベントなどを忠実に実装し、しかもBPMN1.1の最新版表記をサポートしているのは今のところBizAgiだけのようだ。これは、後発のBPMベンダは、老舗ベンダのように過去に開発したワークフローエンジンの技術制約に捉われることなく理想的な製品をスクラッチで開発できたからと思われる。

BPELを必要としない実装方式:

参加ベンダに共通して言えることは、Human-Centric、つまり人間系のワークフローを自動化することを最重要視している点である。この点ではIBM、Oracle、MicrosoftなどのSOAベンダとは一線を画す。また、Human-Centricといえど機械系のサービスインテクレーションエンジンも装備しており、人と機械のワークフォーメーションが可能になっている。これらのベンダはBPMNでモデリングしBPELに変換して実装する方式は採用していない。BPMNまたはベンダ独自のワークフロー図からダイレクトに実行可能なアプリケーションを生成する。しかもBPMS (ビジネスプロセスマネージメントスイート)の機能要件であるプロセスモデリング、フォームデザイナー、ワークフローエンジン、サービスインテクレーションエンジン、ビジネスルールエンジン、BAM(Business Activity Monitoring)を装備している。

BAMの威力-BPMNでビジュアルにプロセス最適化ポイントを発見する:

BAM(Business Activity Monitoring)のモリタリング結果は、ダッシュボートやBIツールを使ってKPIをグラフ表示するのが一般的であるが、際立った新しい取り組みについて紹介したい。それは、プロセス実行で収集されたプロセスの実行時間、回数、頻度などの統計情報をプロセスモデリングで作成されたワークフロー図のイメージに重ね合わせることによりプロセスのパフォーマンス改善ポイントをビジュアルに分析できる機能がいくつかのベンダで提供され始めたことである。具体例としてAppianとLombardiの機能を紹介する。

Appianは、プロセスの各アクティビティに平均所要時間(completion time)、平均遅延時間(lag time)を表示し、業務管理者にどのアクティビティを改善すべきかヒントを与える。

[AppianのProcess Modelerスクリーン]


AppianOptimaizer

Lombardiは、プロセスの各アクティビティをつなぐシーケンスフローの通過確率をパーセントで表示し実行頻度の高いシーケンスフローを色分けで示す。

[LombardiのOptimizer(最適化)スクリーン]


LombardiOptimaizer

いずれの製品もワークフロー図が業務分析/設計のためにだけ使われているのではなく、「実行状況のモニタリング」や「業務最適化」にも使われている点を強調したい。「実行状況のモニタリング」でワークフロー図を表示し、「どのアクティビティまで作業が終わっているのか?どのようなルートで作業指示が渡来しているのか?」をビジュアルに確認できる機能提供が最近のBPMベンダ間で流行になっており、大半のベンダが同機能を装備している。これらの事例は、さらに「実行」の次の段階の「最適化」でもワークフロー図を活用しており、他のBPMベンダも追従して行くものと思われる。

今回の見聞を通し、BPMベンダはBPMの基本概念である「継続的改善サイクル」を一貫してサポートできるアイデアを確実に具現化しつつあると感じた。また、プロセスモデルの最終ユーザは業務分析/設計者ではなく、業務改革を担う現場業務管理者であることを痛感した。

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, BPMN, 標準化

米国BPMTechShow参加レポート (0) はじめに

2008年3月18日 コメントをどうぞ

本年2月25日から3日間、カントリーミュージックの本場、米国ナッシュビルで開催されたBPMTechShow (http://www.bpmfocus.org/events/BPM_Tech_Show_Brochure.pdf)に参加したので、そこで知りえたBPMの海外最新事情を数回に分けレポートしたい。

BPMTechShowはこれまでヨーロッパ中心に11回開催されていたが、今回は初の米国開催となり、参加者はユーザ企業、コンサルティング企業を中心に約100名、15社に及ぶBPMSベンダが参加し活発な製品説明が行われた。1日目は、ユーザ事例発表、WfMCによるユーザ企業表彰、ワークショップが行われ、2日目からは、BPMSベンダの製品説明が5トラックのパラレルセッション形式で2日間連続して行われ、各社は45分のセッションを4回行うことで、参加者はすべての製品について情報収集できるようになっており、非常に有益なイベントであった。

今回の参加で顕著に感じられた事項は次の通りであり、これから個人的所感を4回に分けレポートして行きます。

  1. BPMNを採用するベンダの増加
    • それらのベンダは “コードレス” を基本コンセプトに謳う
  2. BPM On-Demand (SaaS型BPMS) の登場
    • Web2.0, Ajaxなどの最新技術を取り込み進化しつつある
    • SaaS型BPMSは、 まだ1年生であるが今後の成長が楽しみ
  3. Ad-Hoc Process向けBPMSの登場
    • プロセスが定まりにくいナレッジワーカー向けの課題解決型BPM+PMツールとは
  4. BPMプロジェクトはユーザ主導型開発
    • 従来のSIerビジネスモデルは崩壊する
    • ユーザ企業IS部門のエンパワーメントがBPM成功の鍵

 

カテゴリー:ベンダー動向, BPM, BPMN, 標準化